【戦場のヴァルキュリア4】クリア・トロコン後のレビュー

前作で「PS3で最高のストラテジーRPG」というギネス記録を打ち立てた戦ヴァルシリーズ最新作。
今作は4というナンバリングであるが、実質2みたいなもの。
というのも2と3はプラットフォームをPSPに移し、明らかに予算を減らしたつくりになってしまっており、とてつもない消化不良を味合わされる作品になってしまった。
ギネスまで取ったのになんでクオリティ落としたのかと当時唖然としたのを覚えています。
その点、今作は1・または1リマスターのクオリティそのままで作られている。


まぁぶっちゃけ進化してない。
当時はPS3発売間もない時点でこんなにも優秀なソフトが発売され
大きく評価されたものだが、あれから10年、今は2018年である。
グラフィックはお世辞にも良いものではなく、
イベントシーンは一部ムービーを除くと全て紙芝居。
1で煩わしさを感じさせた操作感はそのまま。
といった内容で、もうちょっと頑張れたでしょ?という感想が出てしまう。
ゲーム性は相変わらず面白く、ステージを最短ターンでクリアしようとすると一手一手を最善にするにはどうしたらいいかめちゃくちゃ考える。
上手くいくと一気に形勢を返すことが出来、超嬉しい!超楽しい!
今作でちょっと不満コーナー
「擲弾兵」
んーこれいる? 命中精度が良くなく、ダメージも微妙、プレイヤー側はなるべく1ターンで敵兵倒したいのに倒せない 敵の攻撃でも死にはしないけどHP半分持っていかれる。
結果プレイヤー不利なつくりになってしまっている。
敵に擲弾兵が居たら全員脚を止めて、擲弾兵をどう処理するか動かなきゃいけないから
プレイを束縛されている感じがして気持ち良くプレイ出来ない。
ストーリーについて
序盤~中盤はストーリー眠たかった、アクビしながら観てた記憶。終盤はまぁまぁ。
ネタバレ書きたくないけど、やっぱり前作の焼き直しみたいなストーリーだなって改めて思う。
まぁ僕がこのゲームに期待してるのはストーリーじゃないのであんまり気にしない。
キャラクターについて


主人公側のキャラはあんまり好きになれなかった。
特に主人公とヒロインはパッとせず、EDでも何か感動できない。


対し、帝国側のキャラでクラウス・ヴォルツというキャラクターがとても魅力的。
ヴァルキュリアであるクライマリアとの関係がアダルティックで素敵。
戦闘中にクラウスが出してくるオーダーはどれも強力なものばかりで
東地さんの渋ボイスとともに流れるカットインと相まって印象的。
本作のヴァルキュリアとして登場するクライマリア。
終盤では凶悪な性能で戦場に君臨する。
戦場では吹雪の魔女の異名そのままの佇まいで
迫力のあるボスキャラだった。
総評
戦場のヴァルキュリア初作から10年経ってこのクオリティは流石にガッカリ。
初作の勢いでこの作品を2として世に出していればまた評価も違っていただろう。
しかし、戦場のヴァルキュリアとしてはきちんと完成されており、前作同様に面白い。
大きく取り上げるほどのタイトルにはなり得なかった本作だが、それでもシリーズの良さを貫いているのは評価したい。
今作でのレビューを多方面から取り入れ、是非とも次回作ではユーザーに新鮮味を味合わせる何かを用意してもらいたい。